労働衛生コンサルタント
筆記試験が終了!
次はいよいよ、2027年1月の口述試験へ。
合格発表・自己採点・試験後の過ごし方から、
保健衛生と労働衛生工学の専門別対策まで。
筆記試験終了後に必要な情報をまとめました。
2026年10月21日、第54回労働衛生コンサルタント筆記試験が実施されました。
受験された皆さま、本当にお疲れさまでした。
試験が終わると、まず気になるのは自分の答案です。
あの問題は正解だったのか。記述式では必要な項目を書けていたのか。合格基準には届いているのだろうか。
試験直後には、さまざまなことが頭をよぎると思います。
ただ、労働衛生コンサルタント試験は、筆記試験だけで完結するわけではありません。
次に待っているのは、2027年1月の口述試験です。
本記事では、公式情報に基づいて今後の試験日程と自己採点の注意点を整理したうえで、保健衛生・労働衛生工学それぞれの口述試験対策を詳しく解説いたします。
📅
合格発表
2026年12月上旬予定
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自己採点
合格基準と注意点
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口述試験
2027年1月に実施
① 筆記試験の合格発表はいつ?
2026年度の労働衛生コンサルタント試験は、第54回試験として実施されています。
筆記試験終了後のスケジュールを、まず確認しておきましょう。
| 項目 | 日程 |
|---|---|
| 筆記試験 | 2026年10月21日(水) |
| 筆記試験合格発表 | 2026年12月上旬予定 |
| 口述試験受験票 | 2026年12月下旬発送予定 |
| 大阪会場 | 2027年1月13日(水)~14日(木) |
| 東京会場 | 2027年1月26日(火)~29日(金) |
| 最終合格発表 | 2027年2月下旬予定 |
出典:安全衛生技術試験協会「第54回(令和8年度)試験日程」
合格発表は12月上旬
筆記試験の合格者は、安全衛生技術試験協会のホームページで受験番号が公表される予定です。
結果を確認できるよう、受験票は大切に保管しておきましょう。
2026年度試験ですが、口述試験は2027年1月に実施されます。東京と大阪で日程が異なり、受験者ごとに具体的な日時が指定されます。
筆記試験全科目免除者は手続きに注意
筆記試験を受験した方と、筆記試験全科目免除者では、口述試験までの手続きが異なります。
全科目免除者の口述試験申請期間は、2026年11月1日から11月15日までです。
該当する方は、申請の失念がないよう公式案内を確認してください。
② 自己採点はどうする? 合格基準を確認
筆記試験終了後、多くの受験者が気になるのが自己採点です。
ただし、労働衛生コンサルタント試験では、自己採点だけで合否を正確に予測することは難しい場合があります。
筆記試験の合格基準
総点数のおおむね60%以上。ただし、1科目でも満点の40%未満となる場合は不合格となります。
重要なのは、総合点だけで判断できないという点です。
得意科目で高得点を取っていても、別の科目が基準を下回る場合には合格できません。
択一式と記述式では自己採点の難しさが異なる
労働衛生一般と労働衛生関係法令が対象です。
公式正答が公開されれば、正誤を比較できます。
保健衛生では健康管理、労働衛生工学では労働衛生工学が対象です。
解答要素を振り返ることはできますが、正確な得点推定は困難です。
過年度の公式公表問題では、択一式に正答が掲載される一方、記述式の正答は掲載されていません。
そのため、記述式については、自己採点の結果を過信しないことが重要です。
2026年度の正答は公表されている?
2026年10月21日時点で、公式の公表試験問題ページには2025年度と2024年度の問題が掲載されています。
2026年度の正答については、今後の公式発表を確認する必要があります。
自己採点の結果だけで、
口述試験への可能性を
決めつける必要はありません。
記述式の評価には不確実性があります。
筆記試験の合格発表までは、無理のない範囲で口述試験対策を進めておくことをおすすめします。
③ 筆記試験が終わったら、まず何をする?
試験終了直後から、すぐに次の勉強を始める必要はありません。
まずは試験の疲れを取り、落ち着いてから口述試験の準備に進みましょう。
ただし、時間がたつと忘れてしまう情報だけは、簡単に残しておくと役立ちます。
- 記述式で出題されたテーマ
- 自分が記述した主要な項目
- 十分に説明できなかった部分
- 判断に迷った法令や技術的事項
- 口頭で説明するには難しそうな内容
筆記試験の弱点を口述対策に活用する
例えば、健康管理の問題で化学物質による健康障害について出題されたとします。
医学的な症状については説明できても、作業環境管理やばく露低減措置について十分に記述できなかった場合、そこが次の復習ポイントになります。
労働衛生工学でも同様です。
局所排気装置の構造は理解していても、実際の作業場で捕捉性能が低下する理由を説明できなければ、口述試験までに整理しておきたいところです。
筆記試験で答えに迷った問題は、
口述試験に向けた
復習の出発点になります。
記述式の答案を振り返ることは、単なる反省ではありません。
知識を「書ける状態」から「説明できる状態」に変えるための作業です。
④ 保健衛生と労働衛生工学、口述試験は何が違う?
労働衛生コンサルタント試験には、保健衛生と労働衛生工学の2区分があります。
両区分に共通するのは、労働者の健康障害を予防し、職場の労働衛生水準を高めるという目的です。
一方で、専門科目として扱う内容には違いがあります。
専門科目は健康管理です。
健康診断、職業性疾病、過重労働、メンタルヘルス、健康管理と職場改善などを重点的に整理します。
専門科目は労働衛生工学です。
作業環境測定、換気、局所排気装置、化学物質のばく露低減、粉じん・騒音対策などを重点的に整理します。
口述試験の基本情報
| 項目 | 内容 |
|---|---|
| 試験時間 | 15分間 |
| 共通科目 | 労働衛生一般 |
| 保健衛生の専門科目 | 健康管理 |
| 工学の専門科目 | 労働衛生工学 |
| 合格基準 | 4段階評価の上位2ランク |
保健衛生区分でも作業環境管理の知識が必要ですし、労働衛生工学区分でも健康障害について理解しておく必要があります。両区分とも労働衛生一般の理解が重要です。
⑤ 保健衛生区分で重点的に対策したい5分野
保健衛生区分では、労働衛生一般に加えて、健康管理に関する専門知識が重要です。
ただし、医学的な病態や症状を説明するだけではなく、それを職場での健康障害予防につなげる視点が欠かせません。
1.健康診断と事後措置
一般健康診断と特殊健康診断の目的、対象者、結果の取扱いについて整理しておきましょう。
特に重要なのは、健康診断で異常所見が見つかった後の対応です。
- 健康診断結果の評価
- 医師の意見聴取
- 就業上の措置
- 作業内容と健康状態の関連
- 継続的な健康管理
健康診断を実施すること自体が最終目的ではありません。
結果を健康障害の予防や適切な就業につなげることが重要です。
2.化学物質による健康障害
有機溶剤、金属類、粉じんなどによる健康障害について、主な症状やばく露経路を説明できるようにしておきましょう。
加えて、使用物質、作業内容、ばく露状況を把握し、再発防止策を検討する視点が必要です。
労働者個人の健康状態だけでなく、同じ作業に従事する労働者全体のリスクにも目を向けることが重要です。
3.メンタルヘルスと職場復帰
精神疾患の診断や治療と、職場における健康管理は必ずしも同じではありません。
職場復帰に際しては、主治医の意見、産業医等による評価、業務内容、職場環境、支援体制を総合的に検討します。
診断書の有無だけで復職可否を判断しないことが重要です。
4.過重労働による健康障害
長時間労働に関連する健康障害については、労働時間の把握、医師による面接指導、業務負荷の調整などを整理しましょう。
面接指導の結果を、実際の就業上の措置にどう反映させるかまで説明できると、理解が深まります。
5.熱中症と職場の暑熱対策
WBGTなどによる暑熱リスクの把握、休憩、水分・塩分補給、暑熱順化、緊急時対応を確認します。
熱中症が疑われる労働者が発生した場合には、必要な救急対応を優先し、その後、作業環境や作業方法を見直すことが重要です。
健康影響の把握 → 業務との関連の評価 → 健康管理と職場改善。この流れで説明する練習をしておくと、事例問題にも対応しやすくなります。
⑥ 労働衛生工学区分で重点的に対策したい5分野
労働衛生工学区分では、有害因子の評価と、その低減に必要な工学的対策が重要です。
装置の構造や専門用語だけでなく、実際の職場でどのように対策を選択し、その効果を確認するかを説明できるようにしておきましょう。
1.局所排気装置と換気
局所排気装置の基本構成と、フード、ダクト、空気清浄装置、ファンなどの役割を整理します。
フードの位置、周囲の気流、作業者の姿勢などが捕捉性能に及ぼす影響も重要です。
装置が設置されていても、適切に機能していなければ十分なばく露低減効果が得られないことがあります。
2.作業環境測定とばく露評価
作業環境測定の目的、管理区分の意味、測定結果に基づく改善などを整理します。
個人ばく露測定との違いも重要です。
作業環境測定結果が良好であっても、非定常作業や局所的な高濃度ばく露まで十分に評価できているとは限りません。
3.化学物質のリスクアセスメント
化学物質の有害性とばく露状況を把握し、適切なリスク低減措置を検討することが基本です。
- 有害性の低い物質への代替
- 設備の密閉化
- 局所排気装置などの工学的対策
- 作業方法の改善
- 残留リスクに応じた保護具の使用
保護具だけに依存せず、発生源に対する対策を優先して検討することが重要です。
4.粉じん・騒音・暑熱対策
粉じんでは発じん抑制や集じん、騒音では音源や伝ぱ経路への対策、暑熱では熱源や作業環境への対策を確認します。
有害因子ごとに、どこで発生し、どのように労働者へ影響するかを把握することが重要です。
5.設備の維持管理と効果確認
設備の導入だけで対策が完了するわけではありません。
性能確認、点検、維持管理、作業条件の変化への対応なども重要です。
改善後には、実際の作業条件で効果が得られているかを確認する必要があります。
発生源の把握 → ばく露経路の確認 → 工学的対策 → 効果確認。技術的な説明を、現場での改善提案につなげることが重要です。
⑦ 保健衛生・労働衛生工学の想定質問と回答例
口述試験対策では、文章を読むだけでなく、実際に声に出して説明する練習が有効です。
ここでは、両区分の学習に使える質問例を紹介します。
※以下は労コンラボが独自に作成した練習問題です。実際の試験問題や公式模範解答ではありません。
保健衛生の想定質問
まず有所見の内容、業務との関連、職場の作業条件などを確認します。
必要に応じて医師の意見を聴取し、就業上の措置を検討するとともに、集団として共通する健康リスクがないか評価します。
個人への対応と職場環境の改善を組み合わせることが重要です。
病状の安定だけでなく、業務遂行能力、職場環境、業務負荷、支援体制を確認します。
主治医の意見を参考にしつつ、必要に応じて産業医等が就業上の観点から評価し、段階的な復帰支援や復職後のフォローアップを検討します。
速やかに作業を中断させ、涼しい場所に移して身体を冷却し、意識状態や全身状態を確認します。
重症が疑われる場合や自力で水分摂取できない場合には、速やかに救急要請するなど適切な医療対応につなげます。
その後、作業環境、暑熱負荷、作業時間、休憩体制などを確認し、再発防止策を検討します。
労働衛生工学の想定質問
発生源とフードの位置関係、捕捉気流、外乱気流、ダクトやファンの状態などを確認します。
また、作業者の姿勢や作業方法によって、発生した有害物が呼吸域を通過していないかを調べます。
必要な改善を行った後、実際の作業条件でばく露低減効果を確認します。
第一管理区分という結果だけで、健康障害の可能性がないとは断定できません。
測定時の条件、作業内容の変化、非定常作業、皮膚からの吸収、個人ばく露の状況なども確認する必要があります。
必要に応じて追加の評価や対策を検討します。
まず物質の代替や使用量の削減、密閉化など、発生源そのものに対する対策を検討します。
次に局所排気装置などの工学的対策、作業方法の改善を行い、残留するリスクに応じて適切な保護具を使用します。
実施後は、対策が有効に機能しているかを確認します。
口述試験対策の基本は、
「結論 → 理由 → 具体例」で
説明すること。
回答はどのくらいの長さがよい?
最初から長い説明をする必要はありません。
まずは30~60秒程度で要点を説明する練習をしてみましょう。
これは公式に定められた回答時間ではなく、簡潔に説明するための学習上の目安です。
⑧ 2027年1月までの勉強スケジュール
筆記試験終了から口述試験までは、およそ3か月あります。
仕事を続けながら受験する方も多いため、無理なく継続できる学習計画を立てましょう。
筆記試験で判断に迷った論点を復習します。
保健衛生では健康管理、工学では換気・測定・ばく露対策などを中心に整理します。
重要事項について、資料を見ずに説明する練習を始めます。
自分の回答を録音して聞き直す方法も有効です。
筆記試験の合格結果を確認し、口述試験対策を本格化させます。
受験票が届いたら、日時と会場も確認しておきましょう。
15分間の試験を想定し、複数の質問に続けて答える練習を行います。
説明が長くなりすぎないか、質問の趣旨を捉えているかを確認します。
忙しい社会人は短時間の反復でもよい
毎日長時間の勉強が難しい場合には、15~20分程度でも構いません。
重要な質問を数問ずつ声に出して説明する練習を繰り返しましょう。
暗記した文章を再生するのではなく、質問の条件が変わっても説明できる状態を目指すことが重要です。
⑨ 筆記試験終了後によくある質問
Q.自己採点の結果が悪くても口述対策を始めるべきですか?
記述式の採点結果を正確に予測することは難しいため、自己採点だけで合否を断定することは避けたいところです。
合格発表までは、無理のない範囲で復習や口頭での説明練習を続けることをおすすめします。
Q.口述試験は何問正解すれば合格できますか?
正解数による合格基準は公表されていません。
口述試験は4段階評価の上位2ランクが合格となります。
想定質問の暗記に偏らず、専門知識を正確に説明する力を身につけましょう。
Q.口述試験では法令の知識も必要ですか?
口述試験の科目は、労働衛生一般と各区分の専門科目です。
その内容を説明するうえで、関連する法令や制度の理解が必要になる場合があります。
重要な法令や制度については、基本的な内容を整理しておくことをおすすめします。
Q.2026年度の筆記試験は難化しましたか?
試験直後の段階では、客観的な難易度を判断するための十分な情報がありません。
正式な出題内容や試験結果などを確認したうえで評価する必要があります。
まとめ|筆記試験から口述試験へ
2026年度の労働衛生コンサルタント筆記試験が終了しました。
まずは試験の疲れを取り、落ち着いて合格発表を待ちましょう。
そのうえで、次の口述試験に向けて少しずつ準備を始めることをおすすめします。
保健衛生区分では、健康障害を予防するために、どのような健康管理や職場改善が必要なのか。
労働衛生工学区分では、有害因子をどのように評価し、どのような技術的対策でばく露を低減するのか。
それぞれの専門性を意識しながら、学んだ知識を整理していきましょう。
現場で役立つ判断力へ。
口述試験に向けて、一つずつ準備を進めていきましょう。
公式情報・参考資料
本記事は2026年10月21日時点で確認できる公式情報を基に作成しています。
想定質問・回答例・学習スケジュールは労コンラボが独自に作成した学習用の内容です。実際の出題や合格を保証するものではありません。
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