2026年度・第54回 労働安全コンサルタント試験

筆記試験、お疲れさまでした。
次は「口述試験」への準備です。

2026年10月20日(火)、第54回労働安全コンサルタント筆記試験の日程が終了しました。

長期間にわたって学習を続けてこられた受験者の皆さま、本当にお疲れさまでした。

試験が終わった今、気になるのは結果だけではないでしょうか。


「合格発表はいつ?」
「自己採点はどこまで信用できる?」
「口述試験の勉強はいつから?」
「筆記試験の結果が出るまで何をする?」

この記事では、試験終了後の過ごし方から2027年1月の口述試験対策まで、具体的な行動を整理いたします。

筆記試験

10/20

2026年(火)
試験日程終了

筆記結果

12月

2026年上旬
結果発表予定

口述試験

1月

2027年
大阪・東京で実施

この記事の結論

筆記試験後に最も重要なのは、結果発表まで何もしないことではありません。

一方で、試験直後から無理に勉強を再開する必要もありません。


① まず休む
② 試験の記録を残す
③ 合格基準と発表日を確認する
④ 口述試験の準備を少しずつ始める

この順序で進めることをおすすめいたします。

1.2026年度の筆記試験が終了

第54回労働安全コンサルタント筆記試験は、2026年10月20日(火)に実施されました。

筆記試験は、原則として次の3科目で構成されています。

択一式

産業安全一般

30問
試験時間120分

択一式

産業安全関係法令

15問
試験時間60分

記述式

専門科目

解答2問
試験時間120分

専門科目は、機械安全・電気安全・化学安全・土木安全・建築安全の5区分です。

科目免除を受けている場合には、実際に受験した科目が異なります。

今年の問題は難しかったのでしょうか?

試験終了直後には、受験者の間で難易度や出題内容が話題になります。

しかし、難しかったという印象と、実際の合格可能性は必ずしも一致しません。

特に専門科目の記述式では、自分が書いた解答の妥当性を客観的に判断することが難しい場合があります。

注意:2026年度の難易度は現時点で断定できません

本記事は試験終了日の2026年10月20日に作成しています。

今年度の合格率や得点分布、正式な筆記試験結果は、まだ公表されていません。

難易度については、公式資料や実際の試験結果を確認したうえで判断する必要があります。

2.試験終了後にやるべき5つのこと

試験が終了した直後は、記憶が鮮明な一方で、疲労も蓄積しています。

すべてを今日中に行う必要はありません。

次の5つを、負担の少ない順番で進めてみてください。

1
まずは十分に休む

試験当日は、採点や復習よりも休息を優先して構いません。筆記試験の終了後に予定されている口述試験までには、まだ準備期間があります。

2
記述式問題の解答内容をメモする

何を問われ、どのような考え方で解答したかを、覚えている範囲で記録しておきましょう。後日の復習や口述対策に活用できます。

3
判断に迷った論点を整理する

択一式で判断に迷った法令や、記述式で説明が難しかった技術事項を挙げます。正誤だけでなく、理解が不十分だった理由も整理すると有用です。

4
合格発表日と公式情報を確認する

合格発表は2026年12月上旬の予定です。公式サイトを確認し、受験番号や受験票を適切に保管しておきましょう。

5
口述試験対策の準備を始める

まずは産業安全一般の重要論点と、自分の専門区分の知識を整理します。最初から長時間の学習を行う必要はありません。

試験直後の記憶を「次の学習材料」にする

筆記試験の復習では、単純に何問正解したかを数えるだけでは、口述試験に十分つながらないことがあります。

そこで、問題を次の3種類に分類する方法をおすすめいたします。

A

説明できる問題

正答の根拠や対策の理由まで説明できる論点です。

維持・確認する領域

B

知識が曖昧な問題

選択肢は選べたものの、根拠を説明できない論点です。

優先的に復習する領域

C

未理解の問題

用語や危険の発生機序から理解し直す必要がある論点です。

基礎から再学習する領域

特に口述試験に向けて重要なのは、Bの領域です。

筆記試験では消去法などによって解答できた知識でも、口述試験では自分の言葉で説明する練習が必要になります。

もっとも、この分類は学習効率を高めるための独自の方法であり、公式の採点方法ではありません。

3.合格基準と自己採点の考え方

筆記試験の合格基準

安全衛生技術試験協会の公表情報によれば、筆記試験の合格基準は次のように定められています。

総合得点

おおむね60%以上

総点数についての合格基準です。

科目別基準

40%未満は不合格

1科目でも満点の40%未満となる場合は不合格です。

ここで注意したいのは、総合点だけで合否を判断できないことです。

また、専門科目の記述式については、受験者自身が採点結果を正確に推定することは困難です。

自己採点はどこまで信用できる?

択一式については、公式の正答が確認できれば、一定の自己採点が可能です。

一方、記述式では、解答に含めた要素や説明の正確性などが関係するため、自己評価には限界があります。

記述式には公式の模範解答が掲載されていない場合があります

安全衛生技術試験協会の公表試験問題ページでは、過年度の択一式について正答が掲載されていますが、専門科目の記述式問題には正答の記載がありません。

2026年度の問題・正答の掲載状況についても、公式サイトでご確認ください。


安全衛生技術試験協会|公表試験問題を見る

自己採点が微妙な場合はどうする?

筆記試験の結果に自信が持てなくても、すぐに口述試験の準備を中断する必要はありません。

口述試験の学習では、安全管理の基本的な考え方や専門分野の知識を整理することになります。

これらは、今回の筆記試験の結果にかかわらず、将来的な学習にも役立ちます。

労コンラボのおすすめ

自己採点の結果だけで、学習を完全に止めてしまうことは避けたいところです。

ただし、仕事や生活への負担を考慮し、無理のない学習量に調整することが大切です。

4.2027年1月の口述試験日程

2026年度の労働安全コンサルタント口述試験は、2027年1月に予定されています。

大阪会場

2027年1月13日(水)~14日(木)

会場:エル・おおさか

東京会場

2027年1月26日(火)~29日(金)

会場:新宿NSビル

実際の受験日時は、あらかじめ指定されます。

受験者が自由に試験日時を選択できるという意味ではありませんので、ご注意ください。

筆記試験合格発表から口述試験まで

2026年10月20日
筆記試験終了

試験内容を振り返り、必要な論点を整理します。

2026年10月下旬~11月
口述試験の基礎固め

産業安全一般と専門科目の重要知識を、説明できる形に整理します。

2026年12月上旬予定
筆記試験結果発表

安全衛生技術試験協会のホームページで合格者の受験番号が公表されます。

2026年12月下旬
口述試験受験票の送付

筆記試験合格者には、口述試験受験票が送付される予定です。

2027年1月
口述試験

大阪・東京で指定日時に受験します。

2027年2月下旬予定
最終結果発表

口述試験の結果が公表される予定です。

口述試験の申請は必要?

2026年度の公式日程では、11月1日から15日までの口述試験申請期間が設けられていますが、これは筆記試験全科目免除者を対象としたものです。

通常の筆記試験合格者については、12月下旬に口述試験受験票を送付する流れが案内されています。

筆記試験全科目免除者は手続きが異なりますので、公式案内を必ずご確認ください。

5.口述試験で準備したい回答の組み立て方

口述試験では、筆記試験で学んだ知識を、質問に応じて口頭で説明する必要があります。

労働安全コンサルタントの口述試験科目は、共通の産業安全一般と、受験区分に対応する専門科目です。

2026年度の公式試験案内では、口述試験の試験時間は15分間とされています。

限られた時間のなかで質問に答えるためには、知識の量だけでなく、説明の組み立て方を練習しておくとよいでしょう。

おすすめは「5段階回答法」

労コンラボでは、口述練習の際に次の5段階で整理する方法をおすすめいたします。

①
危険源
②
災害の機序
③
リスク評価
④
低減対策
⑤
効果確認

これは公式の回答様式ではありません。

安全対策について論理的に説明するための、独自の学習フレームです。

具体例:回転機械への巻き込まれを防ぐには?

練習用の想定質問

「回転機械による巻き込まれ災害を防止するためには、どのような対策が必要ですか?」

回答例

まず、回転軸や動力伝導部分などの危険源と、作業者が接近する状況を確認します。

通常運転時だけでなく、清掃・調整・保守作業時についても、巻き込まれる可能性や被害の重大性を評価します。

対策としては、危険源の除去や接近不要な構造を優先して検討し、必要に応じて固定式ガードやインターロック付きガードなどを設けます。

保守作業時には、停止やエネルギーの隔離、再起動防止などの措置を検討します。

さらに、作業手順の整備や教育を行い、設備の点検と現場での運用確認によって対策の有効性を確認します。

このように、安全装置の名称だけを答えるのではなく、危険源の特定から対策の確認までを一連の流れで説明します。

重要:暗記した文章を長く話すことが目的ではありません

実際の口述試験では、質問の範囲に応じて簡潔に回答し、追加質問に対応できるようにしておくことが大切です。

上記の回答例は、練習のために作成したものであり、実際の試験問題や模範解答を示すものではありません。

実務経験と志望動機も整理しておく

専門知識の学習に加えて、これまでの実務経験や、労働安全コンサルタントを目指す理由も整理しておくとよいでしょう。

特に、実際に担当した仕事と、他の担当者が判断・実施した仕事を区別して説明できることが重要です。


実務経験・志望動機のまとめ方と回答例


実務経験を整理する8項目の記入シート、30秒・1分の説明例、志望動機の組み立て方を紹介しています。 →

※実務経験や志望動機が必ず出題されることを意味するものではありません。

6.機械・電気・化学・土木・建築の5区分別口述対策

労働安全コンサルタントの口述試験では、受験区分によって専門科目が異なります。

共通科目である産業安全一般を押さえたうえで、自分の専門区分に合わせた学習が必要です。

労コンラボでは、5つの試験区分ごとに口述試験対策記事を公開しています。

機械区分

機械安全

重点テーマ

挟まれ・巻き込まれ、機械の本質的安全設計、安全装置、インターロック、産業用ロボットなど。


機械区分の想定質問と回答例を見る →

電気区分

電気安全

重点テーマ

感電防止、漏電、接地、停電作業、高電圧設備、静電気、電気設備の防爆対策など。


電気区分の想定質問と回答例を見る →

化学区分

化学安全

重点テーマ

火災・爆発、反応暴走、粉じん爆発、静電気、化学プラントの異常時対応、設備の安全管理など。


化学区分の想定質問と回答例を見る →

土木区分

土木安全

重点テーマ

掘削作業、土砂崩壊、土留め支保工、トンネル工事、建設機械、地盤調査、施工計画など。


土木区分の想定質問と回答例を見る →

建築区分

建築安全

重点テーマ

高所作業、墜落防止、足場、開口部、鉄骨建方、型わく支保工、混在作業の安全管理など。


建築区分の想定質問と回答例を見る →

共通対策

口述試験全体の対策

重点テーマ

試験制度、口述の勉強方法、安全管理の共通知識、回答練習、試験当日の準備など。


口述試験対策完全ガイドを見る →

5区分に共通する重要な視点

対象となる設備や作業は異なりますが、労働災害を防止するための基本的な考え方には共通点があります。

確認項目 口述練習で説明したい内容
危険源 何が危険なのかを特定できるか
災害の機序 どのような条件で災害が発生するのか
リスク評価 重篤度や発生可能性などをどう考えるか
リスク低減 設備対策・作業管理などをどう選択するか
効果確認 対策が実際に機能しているかどう確認するか

口述試験では、法令名や専門用語を暗記するだけでなく、安全対策の理由や実施上の注意点を説明する練習が役立ちます。

7.試験終了後から口述試験までの学習計画

筆記試験終了から口述試験まで、どのように学習を進めるべきでしょうか。

ここでは、仕事と両立しながら無理なく準備するための学習計画例を紹介します。

以下は労コンラボが提案する学習スケジュールであり、公式の推奨計画ではありません。

第1段階

10月下旬

試験の振り返り

記述式問題の内容を整理し、理解が不十分だった分野を確認します。

十分に休息を取り、無理のない学習再開を目指します。

第2段階

11月

知識の口頭説明

産業安全一般と専門科目について、重要事項を自分の言葉で説明する練習を始めます。

実務経験についても、代表的な事例を整理しておきましょう。

第3段階

12月

結果確認と回答練習

筆記試験の結果を確認し、口述試験に向けた学習計画を調整します。

想定質問への回答を録音し、説明の長さや論理の流れを確認します。

第4段階

2027年1月

口述試験の最終準備

想定質問を順不同で出題し、簡潔に回答する練習を行います。

試験会場への移動や当日の持ち物も確認します。

短時間でも口頭で答える練習を

筆記試験対策では、問題を読んで正答を選ぶ、あるいは文章を書いて解答する勉強が中心になります。

口述試験対策では、これに「声に出して説明する」という要素が加わります。

例えば、次のような15分間の練習を日常生活に取り入れる方法が考えられます。

5
最初の5分:重要事項を確認

その日のテーマについて、基本的な定義・危険源・関係する安全対策を復習します。

5
次の5分:質問に声で答える

参考資料を閉じ、想定質問に対する回答を実際に話してみます。

5
最後の5分:説明を修正する

根拠が不明確だった箇所や、説明が長くなった部分を見直します。

※この15分間は自習の時間配分例であり、公式の口述試験における回答時間の配分ではありません。

実際に声に出すことが重要

知識として理解していることと、他人に説明できることは同じではありません。

例えば、リスクアセスメントについて理解していても、「なぜその対策を優先したのですか」と追加質問されると、言葉に詰まることがあります。

そうした弱点を見つけるためにも、短時間の口頭練習を繰り返すことが有用です。

8.試験終了後によくある質問


Q1.労働安全コンサルタントの筆記試験の合格発表はいつですか?

2026年度は、2026年12月上旬に発表される予定です。

安全衛生技術試験協会の公式サイトで合格者の受験番号が公表されます。正確な発表日時は公式情報をご確認ください。


Q2.筆記試験が終わったら、すぐに口述対策を始めるべきですか?

試験当日は休息を優先して構いません。

その後、筆記試験で理解が不十分だった論点を整理し、徐々に口頭で説明する練習へ移行するとよいでしょう。


Q3.筆記試験の自己採点で6割程度なら合格できますか?

合格基準は総点数のおおむね60%以上ですが、1科目でも40%未満の場合は不合格となります。

また、記述式問題の自己採点には限界があるため、自己採点だけで合否を断定することはできません。


Q4.口述試験では実務経験や志望動機が必ず聞かれますか?

必ず質問されると断定することはできません。

ただし、自分の実務経験や安全に関する判断を整理しておくことは、専門知識の説明練習にも役立ちます。


Q5.口述試験は暗記だけで対応できますか?

専門用語や法令を理解することは重要ですが、それだけでは十分とはいえません。

危険源、災害の発生機序、低減対策、対策の確認方法などを、質問に応じて説明できるように練習することをおすすめいたします。


Q6.労働衛生コンサルタントの筆記試験も終了しましたか?

2026年度の労働衛生コンサルタント筆記試験は、10月21日(水)の実施予定です。

労働安全コンサルタントとは試験日が異なりますので、混同しないようご注意ください。


Q7.口述試験に合格したら、すぐに労働安全コンサルタントとして活動できますか?

口述試験の合格者が最終合格者となります。

ただし、労働安全コンサルタントとして業務を行うには、試験合格後に所定の登録手続きが必要です。

9.まとめ|筆記試験終了は次の準備の出発点

筆記試験終了後のチェックリスト

  • 筆記試験の疲れを十分に回復させる
  • 試験問題や解答の記憶を整理する
  • 理解が不十分だった論点を確認する
  • 2026年12月上旬の結果発表を把握する
  • 産業安全一般の重要事項を復習する
  • 専門科目を口頭で説明する練習を始める
  • 実務経験を整理する
  • 2027年1月の口述試験日程を確認する

これらを一度に行う必要はありません。

ご自身の状況に合わせ、できることから順番に進めてください。

2026年度の労働安全コンサルタント筆記試験を受験された皆さま、本当にお疲れさまでした。

筆記試験の結果が気になる時期ですが、合格発表までの期間をどう使うかによって、口述試験への準備状況は変わります。

まずは試験を終えたことを一区切りとし、十分な休息を取っていただければと思います。

そのうえで、これまで学習してきた内容を「知っている知識」から「説明できる知識」へと整理していきましょう。

労コンラボでは、引き続き機械・電気・化学・土木・建築の5区分を中心に、口述試験対策に役立つ情報を発信してまいります。

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参考資料・公式情報

公式情報の確認日:2026年10月20日。

本記事は公表されている試験制度・日程を基に作成しました。試験後の行動計画、学習分類、回答フレーム、学習時間の配分は労コンラボ独自の提案です。実際の出題内容や非公開の採点基準を示すものではありません。最新の情報は試験実施機関の公式案内をご確認ください。