2026年度の労働安全コンサルタント筆記試験が、いよいよ目前に迫ってきました。
試験日は2026年10月20日(火)です。
10月12日現在、残り8日となりました。
「今から何を勉強すればよいのだろう?」
「過去問をもう一度解くべき?」
「専門科目の記述式が不安」
「関係法令の数字がなかなか覚えられない」
そのように感じている受験生も多いのではないでしょうか。
労働安全コンサルタント試験は、出題範囲が広く、専門科目では工学的な知識や計算能力も求められる試験です。
しかし、試験直前の段階で新しい知識を無制限に増やすことは、必ずしも効率的ではありません。
重要なのは、これまで学習してきた知識を整理し、本試験で確実に得点できる状態に仕上げることです。
この記事では、2026年度の労働安全コンサルタント筆記試験に向けて、残り8日間で優先したい勉強内容を解説します。
産業安全一般、産業安全関係法令、5つの専門区分の記述式対策まで、それぞれ具体的に紹介していきます。
また、労働衛生コンサルタントとの違いについても整理します。
両資格は試験形式こそ似ていますが、求められる知識や対策の重点は大きく異なります。
限られた時間を有効に活用するためにも、まずは試験の特徴を正確に理解しておきましょう。
1.2026年度の労働安全コンサルタント筆記試験は10月20日
第54回労働安全コンサルタント試験の筆記試験は、2026年10月20日(火)に実施されます。
試験科目と時間は次のとおりです。
【産業安全一般】
試験時間:10時00分~12時00分
出題形式:択一式
問題数:30問
【産業安全関係法令】
試験時間:13時00分~14時00分
出題形式:択一式
問題数:15問
【専門科目】
試験時間:14時30分~16時30分
出題形式:記述式
解答数:2問
専門科目は、受験する区分によって異なります。
・機械安全
・電気安全
・化学安全
・土木安全
・建築安全
以上の5区分です。
一定の資格などによる筆記試験科目の免除制度もあります。
受験する科目については、受験票や申請内容を確認しておきましょう。
2.労働衛生コンサルタント試験との違い
労働安全コンサルタントと労働衛生コンサルタントは、どちらも労働安全衛生法に基づく国家資格です。
しかし、試験で重点的に問われる内容は異なります。
労働安全コンサルタント試験では、設備や作業に潜む危険を把握し、労働災害を防止するための知識が中心になります。
一方、労働衛生コンサルタント試験では、職場の有害因子による健康障害の予防や健康管理などが中心になります。
試験科目の違い
【労働安全コンサルタント】
共通科目
・産業安全一般
・産業安全関係法令
専門科目
・機械安全
・電気安全
・化学安全
・土木安全
・建築安全
【労働衛生コンサルタント】
共通科目
・労働衛生一般
・労働衛生関係法令
専門科目
・健康管理
・労働衛生工学
択一式と記述式を組み合わせた試験形式は共通しています。
しかし、出題範囲の中心となる専門知識は異なります。
労働安全は事故の防止が中心
労働安全コンサルタントでは、例えば次のような災害を防止するための知識が重要です。
・機械へのはさまれ、巻き込まれ
・高所作業中の墜落、転落
・クレーンなどによる労働災害
・感電や電気火災
・化学プラントにおける火災、爆発
・掘削作業中の土砂崩壊
・足場や仮設構造物の倒壊
これらの事故がどのような仕組みで発生するのかを理解し、具体的な防止対策を説明できることが重要です。
労働衛生は健康障害の予防が中心
一方、労働衛生コンサルタントでは、次のようなテーマが重要になります。
・化学物質による健康障害
・粉じんや石綿による健康影響
・騒音性難聴
・熱中症
・作業環境管理
・特殊健康診断
・過重労働対策
・メンタルヘルス対策
もちろん、労働安全と労働衛生は完全に独立しているわけではありません。
例えば、化学物質管理は両方の試験に関係します。
しかし、同じ化学物質を扱う場合でも、着目する危険性が異なります。
労働安全では、可燃性物質による火災や爆発、反応設備の異常などが重要です。
労働衛生では、有害物質の吸入や皮膚接触による健康障害、ばく露防止対策などが重要になります。
つまり、同じ化学物質でも、
「爆発事故をどう防ぐか」
という問題と、
「有害物質による健康障害をどう防ぐか」
という問題では、求められる解答が異なります。
この違いを理解しておくことが、試験対策では重要です。
3.試験直前は産業安全一般の重要論点を優先する
産業安全一般は30問の択一式です。
出題範囲は広く、安全管理、材料安全、信頼性工学、人間工学、安全心理学、機械設備、安全装置、労働災害の調査など、多岐にわたります。
残り8日間ですべての分野を最初から学び直すことは、現実的ではありません。
この時期には、過去問で確認した重要論点と、自分が間違えやすい分野を優先することをおすすめします。
① リスクアセスメント
労働安全におけるリスクアセスメントは、最優先で確認したい分野の一つです。
特に、次の流れを説明できるようにしましょう。
① 危険性または有害性の特定
② リスクの見積り
③ リスク低減措置の検討・実施
④ 実施した措置の記録や見直し
重要なのは、単に危険な作業を見つけるだけではなく、リスクをどのように低減するかという点です。
例えば、機械に作業者が巻き込まれる危険がある場合を考えてみます。
まず、危険な可動部分をなくしたり、作業者が接近できない構造に変更したりする方法を検討します。
次に、固定式ガードやインターロック付きガードなどの設備対策を検討します。
そのうえで、作業手順の整備、安全教育、必要な保護具の使用などを組み合わせます。
ここで重要なのは、保護具や注意喚起だけに頼らないこと